こんにちは!
アーサーパパの子育てブログ管理人のアーサーです。
自己紹介にも書いていますが、私は普段理学療法士として病院勤務をしています。
以前から気になっていたことを文面にまとめてみようと思い、今回の記事にしました。
それは、“扁平足”について。
扁平足の話をする前に、私の仕事である理学療法士について簡単に説明したいと思います。
理学療法士ってどんな仕事?
理学療法士とはPhysical Therapist(PT)と呼ばれ、怪我や病気などで身体に障害のある方に対して、基本動作(座る、立つ、歩くなど)の回復や維持、障害の悪化を予防する目的で運動療法や物理療法(温熱、電気刺激等の物理的手段)などを用いて、自立した日常生活を送れるように支援する医学的なリハビリテーションを提供する専門家です。
私は普段整形外科疾患を主に対象として、子どもから高齢者まで怪我をされた方や身体の痛みで悩まれている方にリハビリテーションを提供しています。
その中で子ども(小学生~大学生)を担当した時に、足の怪我をしている子の大半が扁平足になっていたり、扁平足傾向だったり、足の指が上手く使えていないなって感じます!また、その状況に子ども本人もあまり気付いてなかったり、あまり関心がなかったりすることもあります。
扁平足ってどんな足?
そもそも扁平足とは、足裏にあるアーチ(土踏まず)が潰れてしまい足裏が平らになった状態の足です。
扁平足自体が怪我や病気と呼ばれるほどの問題にはなりませんが、日常的にスポーツをする人や激しい運動をしている方は、足の疲労感や怪我に繋がることも予測されます。
土踏まずは大人になるにつれて徐々に高くなっていくため、歩き始めの赤ちゃんや幼児の頃はみんなアーチは潰れています。
土踏まずが何歳から形成されるかに関しては明確な数字は出ていませんが、米国理学療法士協会の学会誌では7歳~9歳頃に土踏まずが安定してくるというデータもあります。
私がリハビリテーションを担当する子どもたち、特に10歳を過ぎた子で習い事のスポーツや部活動で足の怪我をして、リハビリテーションの指示が出た場合は必ず扁平足の有無も確認するようにしています。
いくら怪我が治っても、扁平足がそのまま放置されていたらまたいつの日か怪我をしてしまったり、足が疲れやすかったりすると思うので、予防目的に怪我のリハビリテーションと同時に指導しています。
扁平足を改善するには?
では、扁平足を予防・改善するためにはどうしたら良いでしょうか?
① 後脛骨筋を鍛えること!
② 足ゆびの曲げる力をつけること!
後脛骨筋って?
後脛骨筋とは、ふくらはぎの内側から内くるぶしの後ろを通って、足裏についている筋肉です。足首を内側に動かすような運動をすることで使われます。
この筋肉を使うことで、足の内側の骨を引き上げて土踏まずをつくってくれます。
なぜ足ゆびを曲げる力が必要なの?
足ゆびを曲げる筋肉は、後脛骨筋と同じような場所についているため土踏まずをつくってくれます。特に親ゆびを曲げる筋肉は他の4本のゆびとは種類が異なり、一番内側についているため親ゆびを曲げる運動はとても大切です!
リハビリテーションでは、タオルを足ゆびでたぐり寄せる“タオルギャザー”なんかをやりますが、我が家では子どもたちと遊ぶ時に、あえて足のゆびで物を掴んだり、つま先立ちで歩いてみたり、片足立ちみたいなバランス遊びをしながら土踏まずをつくるようにしてみたり、足首周りを強くしています!
また普段の履物がぶかぶかだったり、ゆび先が曲がってしまうくらい窮屈だったりしても足には良くないので適宜確認したり、裸足で遊ぶ習慣、足ゆびを使う遊びなどが大切になってきます!
現在扁平足傾向な子、扁平足になってしまっている子、扁平足でない子でも適切な対応をすれば予防・改善してくると思うので取り組んでみましょう!
親御さんは一度、お子様の足裏を確認してみてください!
最後までご覧いただきありがとうございました。
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